リーク情報などにより、新型Xperia Nypon(LT22i)などに搭載される事が判明している、Sonyが開発した液晶ディスプレイ「White Magic」について簡単にまとめてみました。
画素としてRGBW方式を採用(非PenTile)
WhiteMagicでは、画素としてRGBW方式を採用しています。RGBW方式とは、通常の1画素(RGB)にW(ホワイト)のサブピクセルを追加したものです。RGBWといっても、Motorola Photon 4Gに搭載されているようなPenTile配列ではなく、1画素にRGBWの4つのサブピクセルを配置しているため、画面の精細感が損なわれる事はありません。
一時期シャープが4原色テレビ(クアトロン)というのを盛んに宣伝していましたが、それと同じ原理で、白のサブピクセルを加える事によって、より白を強調し、少ない消費電力で画面の明るさを向上させる事が可能となります。
少ない消費電力で明るさ倍増
この事により、バックライトの消費電力を50%削減しても従来液晶と同等の明るさを維持できるほか、消費電力を同じにすれば、従来液晶に比べて輝度を約2倍に向上させる事も可能です。バックライトの消費電力の抑制や、屋外での視認性の飛躍的な改善などが達成されています。
画質の劣化は無し・高視野角・高コントラスト比を実現
通常、サブピクセルとしてWを加えると、色再現性が落ちたり、色再現性の劣化が起こったりしますが、ソニー独自の信号処理技術によって、画質劣化は完全に抑えられているようです。また、高視野角・高コントラストを実現する液晶モード「Vistarich」の採用により、あらゆる視野角からの視認性が向上。コントラスト比も1000:1を達成しています
同White Magic液晶は、Sonyが開発中の新型Xperiaのうち、4.0インチモデルのLT22i Nyponに搭載される事がリーク情報により明らかになっています。その他の新型Xperiaにも搭載されるかは不明です。