米国の半導体大手TIは、スマートフォン・タブレット向けの次世代SOC”OMAP 5”のデモ動画を公開しています。
公開されたデモ動画は、Cortex-A15世代のSOCであるOMAP5と、現行世代であるCortex-A9世代のSOCを比較したものになっています。デモ動画で比較されたのは以下のSOCであるようです。
- TI OMAP5432 デュアルコアプロセッサ 800Mhz
- NVIDIA Tegra3 クアッドコアプロセッサ 1.3Ghz
左がTI OMAP5432、 右がTegra3となっています。
テストでは、20個のウェブページのレンダリング、ビデオのダウンロード、MP3ファイルの再生を行っています。以下がその動画です。
結果をまとめると、20のウェブページを表示するのにOMAP 5では90秒で済んだのに対し、Tegra3では200秒以上かかっています。
たかだか800MhzのデュアルコアSOCであるOMAP5が、1.3Ghzのクアッドコア NVIDIA Tegra3を圧倒している様子が伺えます。
OMAP5は、Cortex-A15という新世代のARMアーキテクチャーを採用しているため、クロックあたりの処理性能が大幅に向上しており、その結果デュアルコアでもクアッドコアを凌駕する性能になっているようです。
TIはこのOMAP5について、MWC2012で詳細な計画を発表するものと思われます。
情報元:cnx-software