Googleは25日(現地時間)に開いたカンファレンスで、次期Androidバージョン「Android Lリリース」をお披露目しました。
■Android Lリリースとは
Android Lリリースは、Googleが今年後半に公開予定のAndroid OSの次期メジャーアップデート版です。カンファレンス中にバージョン名やコードネームは明かされていませんが、これまでの噂ではAndroid 5.0 Lollipopとなることが有力視されています。
■Material Designを導入
Android Lリリースには、モバイルやデスクトップなど、Googleの様々なプラットフォームを統合する新しいデザイン概念「Material Design」が導入されました。「紙」からインスピレーションを受けた概念で、iOS 7のようにフラットデザインでありながらも、影や奥行、波紋、アニメーションなどの要素を付足すことで、よりわかりやすいデザインとなっているそうです。
アプリ上部のステータスバーの色は、アプリの背景色に合わせて動的に変化するようになりました。
■アプリ実行が高速化&64bit対応&省電力性向上
アプリ実行に用いる新仮想マシン「ART」を導入したことで、同じデバイスでもアプリの実行速度が高速になりました。またPC向けのグラフィックスAPIが利用可能になる「Android Extension Pack」も提供され、PC向けのDirect X11と全く同等のグラフィックスを実現できるそうです。また新たに64bitのプロセッサをサポートしました。
また省電力機能として「Project Volta」が実装されました。これはAndroid端末のバッテリーを長持ちさせるツール群で、何が原因でバッテリー寿命が低下しているのかをデータで確認できます。どのアプリが何時ごろにどれくらいの電池を消費しているのかを、グラフで確認できるわけです。
またCPUクロックを下げたり描画フレームレートを下げたり、Wi-Fiやバックグラウンド通信をOFFにする「Batteri Saver」モードも実装されました。
■Android Lリリースは今秋後悔
今回お披露目されたAndroid Lリリースですが、まだ開発途上の段階で、正式リリースは2014年後半(今秋)となっています。