次期Android OSはDalvikを廃して新仮想マシン「ART」がデフォルト化されることがわかったと海外メディアが報じました。
■ARTとは何か
ARTは現行のAndroid OSで採用されている仮想マシン「Dalvik」の代替となる新仮想マシンで、Dalvikよりも高速・省電力にアプリを実行できることを目的に2年前からGoogleが開発しています。
従来のDalvikでは、アプリを実行する度に、その都度デバイスで実行可能な形式にコードを変換しているのに対し、ARTはアプリをインストールした時点でコードを変換しておくため(ブラウザのキャッシュのようなもの)、アプリの実行性能が大きく向上するとされています。
■次期Android OSではARTがメインに
XDAによると、Googleは6月18日付で行ったAOSP版Android OSの最近のコミットでDalvikがメインブランチから削除しされ、デフォルトのランタイムをARTに設定する部分を追加されたということです。
Android 4.4 KitKatでは試験的に導入されたARTですが、次期Android OSからはようやくメインの仮想マシンとして活躍することになります。
次期OSは「Android 5.0 Lollipop」とされており、来週開かれるGoogle I/O 2014でお披露目される可能性がありそうです。
情報元:XDA