無料アプリにはたいてい広告が張り付いていますが、パデュー大学とMicrosoftの研究チームは、Androidアプリのバッテリー消費の70%は広告配信プロセスが原因になっている事を突き止めました。
研究チームはHTC製のAndroid 2.3搭載スマートフォン「Nexus One」を用いて、Angry Birds・Pathak・FreeChess・ニューヨークタイムズを含む人気アプリ5つをテストしました。
テストでは、アプリの消費電力をスレッドごとに分けて細かく分析可能な「Eprof」手法を用いたそうです。
その結果、Angry Birds・Pathak・Freechessなどといったゲームアプリの場合、ゲーム自体に消費されるバッテリーは30%未満で、残りの70%は主に広告配信プロセスで消費されていたようです。
またニューヨークタイムズアプリの場合は広告配信プロセスではなく、ユーザーの位置追跡を行うためだけに全体の15%のバッテリーを消費していました。
研究チームはこの研究成果を基に、バッテリー消費を抑えた新しい広告配信システムの開発に役立てたいとしています。バッテリーの分析に用いられたEprofもオープンソースラインセンスの下でで無料リリースされるそうです。
情報:verge