Jefferiesのアナリスト「Peter Misek氏」が、日本で得た新情報を発表しています。それによれば、AppleとSHARPは、ディスプレイ分野においてかなり密接な協力関係になりつつある事を示しています。
Peter Misek氏の話によると、Appleが開発中の”iPad3”には、2058×1536ドットという超高解像度のディスプレイが搭載される模様ですが、300ppiに達する高密度のディスプレイは現行のIPS方式では消費電力が大きく、バックライトで本体が厚くなってしまうという欠点を持つため、それを解決するためにSHARPの持つIGZO液晶の技術が必要となったようです。
そこでAppleは、SHARPのIGZO液晶の製造設備に約10億ドルの出資を行い、SHARPと共同でiPad3向け新型IGZO液晶の製造を開始したようです。またこのSHARPの新型IGZO液晶は、iPad3だけにとどまらず、iPhone5やiTVにも採用される模様です。またAppleとSHARPは、IGZO液晶だけでなく有機ELパネルの開発にも共同で取り組んでおり、2012年後半~2013年の製品への搭載を目指しているとの事。
AppleがSHARPとの結びつきを強めている背景には、特許問題によって対立しているサムスンへの部品依存を和らげたいという思惑があるようですね。
いずれにせよ、シャープ製のディスプレイに期待大ですね。