2011年11月13日日曜日

Adobe、モバイル向けFlashを捨てた理由を説明「HTML5にはかなわなかった。」

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先日、Adobeがモバイル向けFlash Playerの開発を中止するというニュースが大きな衝撃を持って伝えられましたが、Adobeはなぜこのタイミングで”Flashを捨てた”のでしょうか。Adobeのプロダクトマネージャー”Mike Chambers氏”がその理由をブログで説明しています。

まず、Adobeはもともと、モバイル環境においても、デスクトップ環境と同じようなflashの普遍性を提供するつもりは無かったようで、デスクトップでもモバイルでも同じように動作するHTML5には到底かなわないと感じたそうです。
また、iOS がFlashに対応しない事も要因の一つだったようで、その事でFlash開発者が同じ内容のサイトをHTML5に移植するのに多大な努力を払っている姿を見て、いたたまれなくなったようです。

更には、モバイル環境では多くのバグベアが存在し、それを解決するために複数のOSベンダー、複数のデバイスメーカー、更には複数の半導体メーカーと協力してきたが、それは複雑で手間がかかり、その努力は長く持続可能なものではなかった。とのこと。

以上がAdobeがモバイル向けFlashを捨てた理由のようです。台頭するHTML5に対する無力感が感じ取れますね。モバイル向けFlash playerは、現在ではAndroidおよびBlackBerry向けに提供されていますが、今後開発が行われないという事で、モバイルの世界ではHTML5への移行がさらに活発になりそうです。

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