2011年10月9日日曜日

Qualcommのモバイル向けプロセッサ「Snapdragon S4」の詳細が明らかに

28nmプロセスで製造される、Qualcommの次期主力SOC「Snapdragon S4」の詳細が、クアルコムより発表されました。

性能は向上し消費電力は減少。あらゆる周波数帯に対応したSOC

「Snapdragon S4」は第四世代Snapdragonの略称です。新しいCPUである「Krait」と新しいGPU「Adreno 225」を搭載したため性能が大幅に向上し、45nmから28nmにシュリンクされた事により低消費電力および熱特性が改善されています。

Snapdragon S4に搭載されるCPU「Krait」は、新しいパイプラインのアーキテクチャを持ち、S3のScorpionコアに比べて60%の高速化そ実現しています。またクロック周波数は1.5Ghz~2.5Ghzで動作します。

またGPUに関しては、MSM8960では「Adreno 225」が搭載され、現在のAdreno 220に比べ50%以上高い性能を持ち、またWindows8のため、DirectX 9.3に加えOpenGL ES 1.1及び2.2にも対応するようです。

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ネットワークに関しては、700~2600MHzまでの一般的な全ての周波数をサポート。最大100MbpsのLTEと、HSPA+,EV-DO Rev. B, 1x Advanced and TD-SCDMA, as well as GSM, GPRS and EDGEをサポート。またGPSやGLONASS(ロシア製GPS)に加えてBluetooth, WiFi, FM radio, NFCもサポートします。

既にサンプルがメーカー向けに出荷されていて、2012年中には製品版が登場するようです。

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