2011年9月5日月曜日

次世代Snapdragon 「Krait」について。「MSM8930」「MSM8960」「APQ8064」

 

秋冬モデルの記事をたくさん書いてきましたが、もっと先の時期(2012年後半~2013年)のスマートフォン・タブレットにはどんなCPUが搭載されるんでしょうか。興味がわきますよね。

今回は、Qualcommの次世代CPU(SOC)のSnapdragon「Krait」について紹介します。

Kraitは28nmプロセスで製造され、最大2.5Ghzで動作し、現行よりも1.5倍処理速度ながら、消費電力は65%削減されている。そんな夢のようなSOCです。

Kraitにはシングルコア版、デュアルコア版、クアッドコア版のそれぞれが用意され、シングルコア版「MSM8930」、デュアルコア版「MSM8960」にはモデムが搭載されるが、クアッドコア版「APQ8064」には搭載されない。その事から通信機器ではない用途への採用が予想されます。

Kraitは搭載するGPU「Adreno」の性能も大きく向上し、シングルコア版のMSM8930で約6倍、デュアルコア版のMSM8960で約8倍性能が向上、クアッドコア版のAPQ8064では更なる性能の向上が果たされる模様。

ラインナップは以下の通りです。

  • シングルコア版Snapdragon 「MSM8930」 Adreno305
  • デュアルコア版Snapdragon 「MSM8960」 Adreno225 
  • クアッドコア版Snapdragon  「APQ8064」 Adreno320 モデムなし

Snapdragonシリーズは、ARMアーキテクチャをベースにQualcommが独自に開発したアーキテクチャーで、その最新版である「Krait」はCortex -A15の約1.25倍の性能を誇るとされています。

登場時期は、2012年以降となる模様です。今から1年後のハイエンドのスマートフォンには、これらが搭載されていると思われます。

またNVIDIAはCortex A9アーキテクチャを用いた「Tegra3」を開発中ですが、こちらは2011年の秋冬から2012年にかけて、登場する模様です。こちらもかなりの高性能モデルです。

スマートフォン・タブレットの進化はすさまじいですね。