日本で普及している「おサイフケータイ」のようなサービスを、Googleが米国時間9月19日に開始しました。
「Google Wallet」と名付けられたそのサービスは、近距離無線通信NFCを用いたモバイル電子決済サービスです。クレジットカードを登録するか、事前にプリペイドカードにお金をチャージしておくことで、決済を利用できます。手始めに米通信大手Sprintのスマートフォン「Nexus S」向けにGoogle Walletのアプリを提供し、サービスを開始させた模様です。
既に30万店舗で利用可能
当サービスの大きな特徴は、読み取り装置にマスターカードの非接触決済サービス「PayPass」を用いている事で、PayPassに対応するレジさえあれば、新たなリーダーを導入せずとも、このGoogle Walletでの支払いが可能です。
現在全世界で30万以上の店舗がこのPayPassに対応しており、Google Walletはサービス開始初日から幅広い店舗で利用可能となります。ちなみに日本でもPayPassに対応したレジスターは普及しています。
サービス普及の鍵はNFC対応端末の普及
このGoogle Walletを利用できるのは、近距離無線通信技術NFCに対応したスマートフォンのみですが、2011年秋以降は、多くのNFC対応スマートフォンが登場する予定なので、このまま順風満帆にGoogle Walletが普及していく可能性があります。また他者も同様のサービスを展開しようとしており、モ今後バイル電子決済をめぐる競争が激しくなると思われます。