MSが、出遅れていたスマートフォン・タブレット市場で巻き返しを図るために投入したWindows8で気になる情報です。
MS役員、x86との互換性に言及
米国レドモンドで催された開発者会議にて、Microsftの役員 スティーブン シノフスキー氏は、「従来のx86 Windows向けのソフトウェアは、ARM版Windows8では動作しない」と発言しました。
これは、ARM版Windows8がタブレット市場を制するうえで、かなり弱点となります。というのは競合するAndroidやiOSに対し、Windows8のアドバンテージはその膨大なソフトウェア資産にありました。しかしそのすべてがARMアーキテクチャー上では動作しないとしたら、Windows8の魅力は半減してしまいます。
ある程度予想はされていましたが、もしかしたら・・・という期待はあっただけに残念な感じです。
Windows8の成否はx86タブレットの普及次第?
ちなみに、IntelのAtomCPUを搭載したタブレット端末も投入される予定で、そちらでは従来のWindowsのソフトウェア資産を活用する事は可能です。このようなx86のタブレットでは、Windows8の仕様を存分に生かせます。また、グーグルも2012年中にはx86版Androidを搭載したタブレットを投入するようで、x86市場でもタブレット端末のバリエーション幅が広がっていくと思われます。
どちらにしろ、我々には残念なニュースであったとともに、AndroidやiOSにとっては良い知らせとなったでしょう。