いよいよ国内でもNFCの時代が到来
ドコモ・au・ソフトバンクの3社は、2012年度末までに国際標準のNFC(TypeA、TypeB)対応の携帯電話・スマートフォンを投入する事がわかりました。
現在日本ではNFC規格のTypeC(Felica)が普及していますが、こちらは業界団体から標準化認定を受けておらず、事実上日本のみのローカル規格となっていて、TypeA、TypeBが普及する世界の流れに取り残される「ガラパゴス化」が懸念されていました。
そこで、docomoなど3社は、国際標準のNFC(TypeA、TypeB)と国内規格Felica(TypeC)に両対応した端末を投入する事で、ガラパゴス化を免れる方策に打って出ました。
■TypeA TypeBのチップはSIMカードに搭載
Felica(TypeC)のチップは従来通り筐体の半導体チップに搭載し、TypeA、TypeBのチップはSIMカードに搭載されるようです。これにより1台の端末でFelicaと国際標準のNFCに両対応できる模様です。
またdocomoは2015年をめどに、SIMカード自体にTypeA,TypeB,TypeCの全てのNFC規格のチップを入れ込み、オサイフ機能の端末依存度を下げる方針の模様です。
日本独自規格のFelicaはどうなる
残念ながら、携帯電話の業界団体の標準化認定を受けていない以上、廃れる一方ではないかと思われます。
国内には膨大なFelicaインフラが構築されていますが、それらも徐々に国際標準のNFCに置き換えられる事になりそうです。