東日本大震災による電力不足により、JR東日本の多くの駅で、エスカレーターを停止する措置が取られていると思います。
停止したエスカレーターはたいてい、封鎖されて使えないようにしてありますが、なぜ階段として使わないのか疑問に思う人も少なくないと思います。
階段というものは、一般的に蹴上げの高さ(段の高さ)がどこでも同じという事が大前提です。でないと危険性が増します。
我々が無意識に階段を上がれているのは、蹴上げの高さが一緒だからです。段の高さが場所によって違っていたら、注意してないと必ずつまずきます。
エスカレーターは、その場所場所で蹴上げの高さが変わってくるので、一般的な階段と比較すると、危険性が増します。それが第一の理由です。
次に、エスカレーターは可動的に設計されているため、きちんとした固定がなされていません。
なので節電で停止しているといっても、歯車にロックが掛かったようなものなので、何かの拍子にそれが外れると、エスカレーターが急に動きだし、もしそこに人が乗っていようものなら、大変な事態になってしまいます。
なので、安全を考慮し、階段として使わないことにしているのです。