地デジ移行によって空いたVHS-LOW帯で、「モバキャス」というサービスが始まろうとしています。
わかりやすく言えば「ワンセグ」のようなサービスです。
ただ、ワンセグが、地上波テレビ放送と番組構成が同じなのに対して、モバキャスは”独自の映像コンテンツ”を配信します。
携帯端末向けのマルチメディア放送という事で、当然携帯電話やスマートフォンに専用アンテナとチップを搭載して、受信するという形になります。
ワンセグのようなリアルタイム放送の他にも、蓄積型の配信サービスや、書籍の配信など、いろいろあるようです。
もちろん海外では展開していない、日本独自の規格です。
この「モバキャス」僕的には、あまり興味がわきません。
せっかくアナログ放送が終了して空いた周波数帯で、またワンセグみたいな事をするんですから。プッシュ型のマルチメディア放送っていうのは、10年前ならいざしらず、今となっては時代遅れ感が強いと思います。
また、受信するために、デジキャスに対応した端末が必要だっていうのもネックです。ガラケーの時代ならまだしも、スマートフォンの時代で国内・海外メーカーが入り乱れる中で、スムーズに対応端末が増えるでしょうか。
また、動画配信なら、インターネット技術を活用した方が汎用的で利便性も高いと思います。LTEやWiMAXなど、屋外でもかなりの通信速度でネットに接続できるようになりますし。なにより専用端末が要りません。
いろいろと疑問が残るモバキャスですが、今のワンセグに比較して、よりローカルな放送やコンテンツが増えるようで、それをどう生かすか、にかかっていると思います。