JPモルガン証券はクアルコムのSnapdragon 810の発熱問題に先立ち、製造を担当する台湾TSMCの業績を2015年業績を下方修正しました。
これはQualcommの次世代プロセッサSnapdragon 810に発熱問題が発生しているため。米国のフィナンシャル雑誌バロンズの調査報告書によれば「810で発生する問題を修正するには、チップのいくつかの金属層を再設計する必要が有るため、少なくとも3ヶ月は必要だ」としています。
Snapdragon 810の生産量の停滞によりTSMCの2015年Q2の業績に影響を与えるとのこと。また独自SoCを実質的に生産していないHTCやLGにも影響があるそうです。なおスマホ向けExynosプロセッサを独自生産するサムスンへの影響は限られるとしています。
なおLGはSnapdrgaon 810を搭載したLG G Flex 2を1月にも発売予定。発熱問題は今のところ報告されていません。
なおAnTuTuベンチマークではLG G Flex 2のスコアはCortex-A57/53 オクタコアの実力に見合わないほど低く、最適化が追いついていないか、意図的にスペックが下げられている可能性もありそうです。