Android 4.4 KitKatで利用可能になった新ランタイム「ART」でAndroidの動作はどこまで高速化するか比較した動画が複数公開されています。
■ARTとは何か
ARTは現行のAndroid OSで採用されている仮想マシン「Dalvik」の代替となる新ランタイムで、Dalvikよりも高速・省電力にアプリを実行できることを目的に2年前からGoogleが開発しているものです。
Dalvikがアプリを実行する度に、その都度デバイスで実行可能な形式にコードを変換しているのに対し、ARTはアプリをインストールした時点でコードを変換しておくため(ブラウザのキャッシュのようなもの)、アプリの実行性能が大きく向上するとされています。
このARTがAndroid 4.4 KitKatでは試験的に導入されており、開発者向けオプションから有効化可能、次期OS(Android 4.5?)からはDalvikを置き換えて標準ランタイムに採用されると言われています。
■比較動画
ざっとまとめると以下のような感じでしょうか
- シャットダウンからの起動時間はARTがかなり早くなる
- 軽量アプリはARTのほうが若干起動が遅い
- Photoshopのような重いアプリはARTのほうが起動が早い
- 3Dゲームのロード時間もARTのほうが早い
- ベンチマークパフォーマンスにあまり差は無い
- ARTにすると空きストレージが減る